写真の偶発性(と、予定調和)

久しぶりに完全にダウンして、寝込んだりしていました。。。(涙)丸一日、トイレと水分補給ぐらいでずーっと寝たきり。よくもまあこんなに寝続けることができるものだ、と驚くくらい。しかしここまで体調を崩してはイカン。未然に防げるように、自分なりのペースで休み休みやらないと。。。昨日のダウンで、今日も復調できず、ずっとゴロゴロとしていた。夕飯を食べたあと、家族で近所のショッピングセンターに「リハビリ」に出かけた。家族で遊びでショッピングセンターに行くなんていうのは店を持ってから初めて。のんびりと見れば結構「見切れる」もんだなー、と思った。「何を」「どんなふうに」「誰に」「いくらで」売っている店なのか、即座に把握してその店の良さを分析しようとする。(いや分析というより、参考にして吸収するってことですな。)それで結局本屋で雑誌を買って気分転換は総仕上げ。いつものようにあかちゃんを抱っこした状態なのでじっくり本を吟味することができないのだが、なんとなく「CAPA」という写真趣味の人向けの雑誌を手にとって懐かしいなぁ、と思って買ってきてみた。帰宅して中身を見れば、趣味で写真を撮った人が投稿しているコーナーがあって、「はっ!」と思った。プロカメラマンが撮る商業写真の多くは、「こういう写真が欲しい」というお客さんの意図にあったものであり、予定どおりにきちんと撮られた写真である必要がある。ところが雑誌に投稿されている写真は、そういうのとはひと味違って、偶発性とか撮影者の楽しみとか、写真って楽しいよなぁ、っていう情熱にあふれているように見えた。ああ、自分だってそもそもはそういう情熱でへたっぴな写真を撮りつつ、このCAPAを熱心に読みふける読者だったのに、なんで最近は「プロらしくこうやって撮る」とか「こうあらねばならない」っていう「カタにハマッタ」ことになりがちだったなー、と。写真から偶発とか瞬間の妙を抜いたら、なにが残るのか、デジタル写真になって即座に確認ができて、「予定通り」の上がりになっているのか確認しながら撮るやり方になっているのだけど、一瞬にかける情熱とか、どんな風に写っているのかな、という期待と不安とそれを乗り越えるための工夫について、最近すべて味薄になってなかったかな、って反省した。他に買ってきた雑誌ものんびりと眺めたりする時間もつくりながら、「カタにハマリ」がちで「仕事にハマリがち」だった自分をリフレッシュさせることにしたい。(人間、要チャージだなー。)しみじみ。

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