痛快なメンテナンス

今日はパソコンのレスキューで出動してきました。私は地元の商店街で「でじたる屋」というお店をやっているのですが、写真はメニューの中の一品であり、基本的にデジタル系の「なんでも屋さん」です、というつもりで営業しているのです。なにが出来るのか看板に大きく書いてあるわけではありません。(写真屋です、とも書いてないのです。)たまにお客様から「どうしてこんなよくわからない店なんですか」とか言われますが、忙しくて宣伝を書いたりするどころではないのです。
写真撮影だと時給換算で1万円から1万5千円の私なのですが、パソコンレスキューで高額だと全く成立しない気がするので、パソコンレスキューは時給2000円~3000円で受けています。お客様のお宅にお伺いして、どのようなお困り事が発生しているのか目撃するのはとても勉強になるので、逆にこちらが勉強させてもら感じです。ただ、安い時給設定なので、撮影の仕事を優先させてしまうことが多く、それは課題です。
今日は「音が出ないので買い換えを考えている」というケースでした。音が出ない原因はケーブルの差し込みミスでした。単純なミスですが、その前にお願いした「パソコンの先生」は突き止められなかったとのことで、パソコンレスキューは奥が深いです。
そのパソコンはお約束でウイルスソフトの更新期限が切れていて危うい状態になっていたのでそれについて処方箋を出したり、メモリーの搭載量が256MBと少なく、いかにも「もう買い換えないとだめだなこりゃ」的な動きになっていたので、メモリーの増量をオススメしました。パソコンショップの店員が「このパソコンはメモリーを増やせばまだまだ快適に使えますよ」みたいなことを言ってたら商売にならないですよね。パソコンレスキューは奥が深いのです。

似たような話でクルマもあります。10万キロも乗ると、だいたい「古くなったからダメになった」「古くなったから乗り心地が悪くなった」などという話になり、もちろん自動車やさんも「ほら、新型車はこんなに上質な乗り味でございます」と誘導するわけですが、私はベンツを乗っていた頃にくたびれた足回りを新品に交換するだけで全体の印象が新車にもどって愉快だ!という人たちと交流をもってしまったために、「古くなった部品を交換すれば新車のような状態に戻る」と知りました。
今日、うちの古いクルマ(1999年プジョー206)が、ミッションオーバーホール、足回りオーバーホール、タイヤNEW、という理想的にメンテされた状態で仕上がって久しぶりに帰ってきました。乗ってみたら、、、、新品タイヤは100キロ程度馴らし走行が必要なのでそれを本来待つのですが、、静かで上質な乗り味になってました。乗り心地を新車に戻すための整備は前後で15万円から20万円かかると思われますが、買った新車の価値の目減りに換算すればたった一年程度の金額なので、そのくらいの整備費用は本来新車を気前よく買うだけのお金持ちからすればなんの問題もない金額。
足回りのリフレッシュは「裏技」みたいな痛快なメンテナンスだと思います。少しずつ進行する経年劣化を新車時の記憶と比べて感じ取るのは難しいのですが、昔より乗り心地が固い、コーナーで遠心力が強く感じる、大きくロールするような気がする、などあれば部品交換の時期だと思います。

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