いろのせってい

蛍光ピンク色の着物を撮影することがあります。その話。まずはsRGB画像を投稿。sRGB色域まで落としてしまうと蛍光ピンク色には見えないので、こちらに関しては意味無いので言及しません。強いて言うならスタンダードも忠実もニュートラルもACR4.4もだいたい同じみたいに見えたりします。
つづいて、AdobeRGB。AdobeRGBプロファイルの画像を張り付けています。AdobeRGB色域のモニターである程度の正確な表示が可能なカラーマネジメント環境が完備されている方向けの画像です。(撮影環境は忠実設定が求める5200K設定のストロボ光です。)
こちらのAdobeRGB画像では蛍光ピンクが表現できているピクチャースタイルと、そうでもないピクチャースタイルが混在しているのが観察できます。また、肌色の表現がそれぞれ思い思いに違うのにも気が付きます。
スタンダードは蛍光ピンクは蛍光の感じは弱く、普通のピンクになり下がっています。RGBの数値を見ると飽和しないように色域の内側に収めようとしているみたいです。
忠実は忠実に仕事してる気がします。蛍光ピンクはAdobeRGB色域でR=255という攻めたところまで容赦なく使おうとする忠実設定ゆえに再現可能だったのかもしれません。
ニュートラルは彩度が低く、デフォルトのままでは使えません。忠実では無理、というときにレタッチベースとして有益なのでしょう。
ACR(Adobe Camera RAW)は濃いめのピンクの蛍光のはずが、浅い肌色っぽいピンクに変色していて、いつもながら独創的で使えない現像結果を出してくれています。(Adobeの名誉のために付け加えるならばベータ版のカメラプロファイルを適用することで私の求める色再現が最近可能になり、ようやく使い始めました。)
風景は肌色にも着物にも過剰な彩度を与えていますが、これが持ち味で風景写真の手助けになっているのでこれで良いのです。
ポートレートは衣裳の色が劇的に変わりすぎです。肌に関しては肌用のソフトを使うのが早くて確実だし、肌用現像として使う使い道も私にはありません。
今回の投稿は私のスタジオでの撮影にて蛍光ピンクを表現できるピクチャースタイルはどれでしょう、という内容でした。AdobeRGB対応モニター以外ではそもそも蛍光ピンクが画面で見えてないので全く意味不明な内容です。着物撮影ではギラギラした緑とか青とか、すごい色のものが続々やってきます。もし色がうまく再現できないと困りますね。

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