よき思い出

僕が以前勤めていた会社が全世界で16,000人のリストラをすることになった、というニュースを見た。このニュースにいろんな反響があったと思うのだけど、ボクは本当は5%どころじゃなく10%でも20%でも切れるなら切って、瞬時に身軽になりたいというのが経営者の本音だと思う。景気が劇的な勢いで下に振れていく中で、次の手を練りだしていくのは大変で、景気低迷の間ずっと好景気のときと同じ人件費を抱えていたら設備投資ができない。
・・・・ん? いつものブログの内容と違いすぎますね。まいっか。僕の今の生活は妻と僕の二人で小さな店を経営する、というとてもシンプルなもので、やりたいことをやりたいようにやって、それでお客様に喜んでいただければ、その対価としてお金をいただける、という単純さが気に入っています。
以前勤めていた会社は入社した頃は明らかに電機屋さんだったのに次第にいろんな事業(映画・ゲーム・金融・IT)が増えていつしか何屋さんなのかもわからなくなりました。ボクはどうしたら会社を動かすことができるのか全くわからず、わかっている人も周囲に見つからず、とても孤独な気分になっていきました。
だからといって、いざ会社を辞めて自営業への道を歩みだしてみれば、サラリーマンの世界と自営業の世界は違いすぎ。すぐに会社を辞めたことを後悔しました。ちょっとの後悔ではなく「これはとんでもない大失敗だ!!!!」と頭をかかえて絶望した、みたいな感じでした。それも今となってはよき思い出になっています。

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