職場帰り、最近ずっと営業を休んでいたラーメン店が久しぶりにやっているのを見てユウキ君を連れて行ってみた。久しぶりの営業だったためか、満員だった。(by妻の携帯)
ラーメン店の名前は「力丸」(りきまる)ボクは地域でダントツに一番うまいラーメン店だと確信しているのだけど、この店は万人向けでなく通(ツウ)好みらしく、たとえば常連さんは友人や家族を連れてこない場合が多いとのこと。自分のお気に入りのラーメンなのに必ずしも「そうだねおいしいね!」と同意が得られないと、なんだか傷つく、ということもあるらしい。ちなみに我が家のユウキ君(2歳11ヶ月)は普通の子供と同じくラーメンは大好きだが、この力丸(りきまる)のラーメンは別格でたくさんおかわりをする。
この力丸(りきまる)のラーメンは和歌山ラーメンを基盤として独自に店主が発展させたもので、「けもの系」とか「にごり系」とかあまり聞かないたとえを使って表現されることもある。この力丸がなぜ最近休みがちなのかというと、店主の腰痛が悪化しているのが原因なのでした。常連客は楽しみに店に来ても「腰痛のためやすみ」というホワイトボードを見て悲しく帰る日々が続いています。
今日久々に営業して、満員状態が続き、我々の前の客でトッピングのための具材が終了し、我々が最後でチャーシューがなんと終了して本日の店の営業も終了した。(笑)
ひどい腰痛の様子に「入院とかして抜本的な療養はできないの?」と尋ねると、「入院してしまうとスープが維持できなる。スープが廃棄になるとまた元のようなスープを作り出すために大変な時間と労力がかかる。再現するのは困難で営業再開後の味は「力丸バージョン2.0」とでも言うものになってしまう」とのこと。店主は開業以来自分が開発してきた店の命のスープをとても大切にしていて、腰の治療のためにスープを捨てることなんてとてもじゃないができない、ということだ。
いつも力丸のラーメンを食べて、なんだか感動というかパワーを感じるのだが、つまりはラーメンに店主の「気」が入っているのかなと思った。熱意とか情熱とか、それが人の心を動かす。ボクも写真の気で人の心を動かして魅了したいと思いました。