がまん

今日はユウキ君におもちゃを買ってあげませんでした。ってどうしてあえて書くかといえばいつもは買ってるからです。(爆)おもちゃを買うことは学習教材を買うに匹敵、という強引な考え方のもと(<よいこはまねしないでください)可能な限り買ってきたのは、そうするとどうなるのか、というのが知りたかったから。私は子育ての方法論にすごく興味があって新入社員ぐらいの頃からいろいろ本を読んで勉強?していて、今はいろんな仮説を実際に検証してみたくてしょうがない、という気分で毎日接しています。子育ては1人の研究者が親として何度もいろんなケースをテストすることは難しく、実際は謎が多い分野だと私は思っています。4年前、ボクがゼロ歳のユウキ君と濃密で膨大な時間おんぶしながら考えていたのは、音楽の才能とか、スポーツの才能とか、勉強の才能とか、どうやってはぐくまれていくのかなぁ、ということ。
今は興味のあるモノとかコトにどんどん取り組んでもらって、脳を鍛えて欲しい、という時期だと考えています。今日のボクの目当ては「がまん」の体験でした。ボクがおもちゃを買ってくれる、という信頼関係のようなものはがっちりあるので、そのボクが「今日は買わない、だってそれ高いから、ごめんね」とひたすら「ごめんね、高いから、お金足りない」と低姿勢で謝って買えないことを伝えます。ユウキ君は全く諦めませんでした。すごい熱意だ。。。。店の外に出てからも押し問答が20分続いて、早朝からデータ納品だったボクは力尽きました。5000円程度のおもちゃ、買ったほうがどう考えても楽々です。しかもユウキ君の欲しがるおもちゃはボク自身も面白さは知っているし、自分でもだいたい欲しいのです。葛藤で体力と気力がまじで尽きたボクは情けないことにへなへなと地面に・・・。お店の中から店員さんが二人出てきて「大丈夫ですか?!」となんだか大事に、、、。お店の人には「すみません、大丈夫です」と伝えてさらに押し問答。ボクは子供の欲しがる気持ちは「悪」ではないのでそれをしかりつけるのは間違っていて、買えないという事情のほうがむしろ間違っているくらいのもんだと曲解する立場をあえてつらぬき、「買えない、ごめんね、高いおもちゃを買うにはお金をたくさん稼がないと無理なんだ」などずっと言い聞かせます。ユウキ君の集中力は40分ほどでだんだん弱くなり、だっこしてクルマに乗せました。後で報告したら妻からはすごくしかられました。子供の目線を別のことにそらすのが常套手段なのに、なぜそんなに不器用なのかと。でもボクはささっと切り上げるのが目的ではなく、そもそも「がまん」が可能なのかを知りたかった、「がまん」の習得のプロセスが見たかったのであえてずっと見ていたのでした。クルマに乗ってユウキ君の気持ちはしばらくで切り替わり、ぜんぜん引きずってませんでした。でもパパは「買わない」と言い出したら絶対買わないんだ、ということは知ってくれたと思いました。何度か同じようなタフな交渉をすればもっと確かに習得してくれると思います。「どうせ買ってもらえない」という夢のない状態に慣れさせるのではなく、「おもちゃは高いから買うのは大変なんだ」という経済的な状況をじっくり教えて、お金を稼がないとどうにもならない、ということをメインで伝えます。中学を卒業したら即働きたい、と思ってくれるくらいのほうがたくましい、そのくらいの勢いで考えています。

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