Inter BEEから帰ってきました。

Inter BEEから帰ってきました。場内撮影禁止と知らずにフライカム+EOSを持ったまま入場してしまったのですが、むしろそのおかげで私の立ち位置というか、ステディカム系に本気ということを一目でわかってもらえて良かったです。本家ステディカムの他に珍しいザハトラーのアルテミス、なんと沖縄プロ機材から新登場の台湾製スタビライザー、そしてフランスから初上陸のゴムバネ式のブランド、片っ端から着用して試しました。
ザハトラーのアルテミスがバネでなくオイルダンプで独特の動きに魅了されたのですが、うまく動くどころかうまく止まれなくて軽く落ち込みました。「練習あるのみですよ」と言われ。。。。
フランスから初上陸のL’AIGLEスタビライジングシステムはイケメンフランス人二人がボクが行ったときは暇そうにしていました。誰も使ってない新しいブランドで外人がいるだけ、そんな怖い展示、、、、(笑)でもボクは必死なので(笑)トライさせてもらいました。ボクの体型の人が着用したのはこの展示会では初めてなのか、胴回りをかなり小さくしてました。カメラの高さをもう少し高くしてください、とお願いしたら出てきたのはなんと予備のゴムバンド! そして確かにワンランク高さが上がった!(中間はないの) しかしながらゴム特有の滑らかさと装置全体の軽さ、、、これは新感覚です。フランス人っておもしろいなぁ、、、発想力が違うんだろうな。上位機種のほうがさらに高い精度が出てそうだったけど、それはEOSの重量ではないのでそこで終了。デモビデオから想像されたとおりのまさにフィーリングでした。精密でなくふわっと使う感じかもしれない。そこでも言われた言葉、「練習、練習、1時間から2時間くらい練習するとだいぶできるようになりますよ」というような意味のことを何度か言われました。とても真剣に試していたので数人ギャラリーができました。
沖縄のプロ機材が満を持して発売した約30万円でアームアンドベスト+モニターという破格の商品、誰もが「そりゃ無理だろ」というような? しかしそれもお願いして試す。 ちょっと完璧にバランスしてない状態での評価なんだけど、、、え?止まった、歩いて、、、、止まった。軸中心で自分が、、、まわれた! そしてまた動けた。。。完璧に使えてるじゃないかっ!!(爆) グライドカムスムースシューター(スプリング1段のやつ)よりもやわらかく動けるからたぶんグライドに40万円よりも自分にはこっち30万円のほうがあってると思った。しかもなんと、、、カメラを下にするとカメラの天地が自動的にくるりんとなって、しかもその仕掛けのせいで特に無調整でそのまま地面すれすれのステディー映像に行けてしまう、という驚きの仕様。生産性が高い! これはもう購入しかない、、、、と思いました。
心の中はプロ機材にほぼ決まったかも、という状況ですぐ隣の銀一ブースでデモンストレーションしていたステディカムPILOT、例によって一眼レフにFLYCAMを持って暑くるしい(笑)目線の私、すぐにトライです。(笑)今回はSYSTEM5で体験したときと違ってちゃんとEOSが装着されている状態。これはありがたい!  しかも非常に正確に私の体に装着してくださいました。持つ、止まる、手を離す、、、止まってる。上半身を少し前、後ろ、、、なめらかにフリーハンドで装置の位置をある程度コントロール可能。最低限の力を添えて歩き、止まる。軸のまわりを回転、カニ歩き、後ろ歩き、、、なぜだ、すべてほぼできてる。。。。いきなり稼げる状態じゃないか、、、、。これなら「練習!練習!」はいらないじゃん(爆) 最後にジャンプとかランニングステップとかあり得ない動作もしてみる。ほとんど揺れてない。 (そのあたりで数人のギャラリーに見られてます。)いやー相性がいいなぁ、、、、
というわけでほぼ沖縄製品で決まっていた私にまさかのどんでん返し、またいつものように安いのを買って、後で高いのが欲しくなる、というのを繰り返すのか、本命にずばっと行き着くのか、、、、これはわからんなぁ、、、、。安い製品なのに、うまく撮れる、という感覚にも格好良さというかそこが大切、という気もしているので。。。
今回自分の「こんな映像が撮りたい、これで稼ぎたい」という映像作品(そのうちたぶんアップします)をエプソンのビューワーに入れて持って行ったのですが、試しにメーカーの人に見せたらかなり驚かれました。「撮れているじゃないですか・・」と。(笑)むしろFLYCAM絶賛されちゃいました。まあカメラがEOSのせいとかいろいろあるのですけどね。。。。
ステディカムのことしか書いてなかったですね。私はソニー、松下などの大手のブースは見ませんでした。あと放送局用の展示も多いのでそういうのも関係ない。カメラマンとしての関わりでは本当にカメラ周りのものになりますね。それがよくわかりました。
私の様子を見て「我々(ムービーカメラマン)はビデオ撮った後にスチルもおさえてください、と言われても撮れない。スチルのカメラマンさんがムービー撮れると、そのままスチルも撮れてしまう。」という風に言われました。うーん、そうか、、、
スチルデジカメに動画機能が搭載された、というようなことをきっかけでしかもその絵の調子がテレビカメラを飛び越えて映画カメラだった、ということ、、そこでいきなりCM撮影と映画撮影に使われはじめた、ということなんですよね。 しかし今回のInter BEEでそういうムーブメントはまだ始まったばかり、異端?みたいな感じもまだあったような気がします。それは今までずっとこのイベントに通っていたような人にとって異質な機材、そして私のような異質な人材がこの展示会に混入してきた。。。 おもしろいことだと思います。

Inter BEEから帰ってきました。」への16件のフィードバック

  1. 本気で取り組んでたらいつのまにか自分が最先端。hanchan様ならアリウッド ! ムガール仕様の5D2の人が現れて会場の方がビビったのではないでしょうか。

  2. EIZOU様、「最先端君」ってことでしょうか。。。インド製のフライカムってたぶん知名度がなく、見て「ああ、フライカムね」って知ってる感じの人はいませんでしたよ。。  ただ、、、会場でニュース映像撮ってるカメラマンがボクを狙ってカメラ回してました。あー、映っちゃうよね、はずれようって足早にフレームアウトしようとするとそのカメラ自分を追ってた。。。。

  3. SHINYAさん、アーム&ベストはうまくいかなくて使ってません。ハンドヘルドで使っています。だから自分に使いやすいアーム&ベストのシステムを探していた、ということです。沖縄のはかなり良かった!あれはびびりました。

  4. たとえ「最異端君」「最極北君」でも自分の仕事でメインストリームならよろしいのではないでしょうか。

  5. EIZOU様、ありがとうございます。 勇気づけられました。私の中の最先端君は良かれ悪かれ大きなリュック、コミックを片手にもう一方でポテチ、牛乳瓶メガネ、そんな感じの映像的イメージだったのですが、もう少しポジティブに変更してみたいと思います。(笑)

  6. hanchan-jpさん はじめまして、私もスタビライザ-を探しています。
    価格.com 5D2の投稿から、hanchan-jpさんのFlycamを知り、その後System5のサイトを見ながら、どれにしようか悩んでおります。
    >安いのを買って、後で高いのが欲しくなる
    このようなことが無いようにTiffenのSteadicam+Pilotにしようかと考えています。
    Yahooオクにでている、20万円弱のFlycam6000も魅力的ではありますが、説明書もアフターサービスも国内には無いようだし・・・。

  7. 参考になりました。私はグライドカムですが、まだアームとベストは持っていませんので、最新情報ありがとうございます。

  8. こんにちは、
    レポートありがとうございます。いろんなところが新規参入してるんですね。
    僕はKakaku.com経由で流れて来た者です。5DmarkII用のスタビライザーなどを探してたんですが、interbeeは行き損ねたのでこのblogはジャストミートでした!
    FullRig(ベストとアーム)は腰をまっすぐしないといけないから軽いカメラでは難しいのかもしれませんね。EOD7Dクラスだと短いアームで振り幅が制限されそうですし。
    僕はとりあえず自らの腕任せにアームベストなしモデルを探すことにしました。
    気になってるのはGlidecamのHD4000とManfrottoのFigRIgというモデルです。Glidecam以前のモデルを9年程前に使った事はあるんですが、最近のは大分改良されて来たみたいです。
    FigRigは正確にはスタビライザーではないですが、長時間持っている時に楽で良さそうという程度。あの円を町中で持ってるのはちょっと恥ずかしいかもです。
    全部いっぺんに試せるところってないですかね、、、Interbee行きたかったなぁ。
    よろしくでーす。
    たけし

  9. Pompoko55様、グライドの調子はどうですか? スムースシューターぜひ買っちゃってください! どしーんとした剛性のなかに身を任せるような独特のフィーリングは、初めてSystem5で試したときは一番それが好きだったのです。対してステディカムPilotはふわっとしてとらえどころ頼りどころがないような不安がありました。どちらも慣れとかセッティングとか好みの問題かもしれません。

  10. lostsamurai 様、めちゃくちゃに写真が綺麗ですね。尊敬します。アームベストなしの問題は丸一日撮影だと疲れる、ということかと思います。モニター外付けにしないでカメラ単体の装着なら軽いのでなんとかなりますね。軸の下にモニターとバッテリーをつけているタイプは手持ちでの撮影はほぼできない状態なのでアームベストが必須のようです。マンフロットのハンドルは面白いけど、もしも同業の人が同じ現場で使ってたら「ナニコレ」って思っちゃうかも。。。フォーカシングができないというのはEOSの場合きついかもです。(あれはAFのカメラ用かも)もちろんステディカムもフォーカシングはできないわけですけれどね。。ハンドルはおそらく自由なカメラの角度の変化を楽しむ保持器具でしょうね。自作も十分に可能でしょう。丸の必要もあまりないような気もする。。。どうでしょう。

  11. こんばんは。初めまして。
    まずはフライカムのご購入、おめでとうございます。
    偶然にyoutubeではんちゃんさんの動画を見つけてやって来ました。
    何にせよ、自腹を割いて機材を導入し稼いで行こう、とする事は
    素晴らしい冒険だと僕は思っています。
    そう言う方々を応援したい、と思っています。
    私は一応本職でステデザハトラーブースでアルテミスのデモを
    していたのは友人たちです。
    私は二日目に行きまして、やはり気になっていたフランス製や
    台湾製を確認しました。
    どちらも仕事で使うには・・・といった印象でした。

  12. 一度に投稿出来ず、二度に分けさせて頂きました。
    フライカムのアームはフライヤーの完全コピーのようですね。
    フライヤーでZ1Jにラムサと言うワイヤレスマイクの受信機を
    載せて使った事がありますが、それでもバネが強く感じた事があります。
    はんちゃんさんがお使いの一眼あたりですと、パイロットのアームなどが
    適正なのかも、と思ったりもします。
    スレッドのダイナミックバランスはとても良い感じに出ていましたね。
    (同じくyoutubeで拝見しました)アームはスレッドを担いだ時点では
    水平位置になるようにバネのテンションを決めます。
    アームとベストを繋ぐブラケットがどのような形状かにも拠りますが、
    そちらの調整で身体的負担も変わって来ますし、上手に楽に操作が
    出来るようになります。
    文章力が無く、詳しくお伝え出来ずすみません!
    これからもフライカムでの撮影、体に無理なさらず楽しんで下さいね(^o^)/

  13. 丸目四燈様、まずお名前からしてベンツEクラスかジャガーで合ってますか? (しまったロールスかー)初めまして! アルテミスのデモでお仲間様にじっくりしっかり教えていただき、そしてまだアルテミス買ってないというかステディカムPilotに心動いている私です。コメントありがとうございます。私動画はEOSをきっかけに突然安く(無料のイメージ)高画質が手に入った、ということでEOS前提で常に考えてやってきましたが、最近以外と柔軟になってきて(笑)Z5Jとかそういうのでも撮れるような、、、いや撮りたい、みたいにも思えてきたという。。。今EOSなのでスレッド手持ちで丸一日の小旅行でも撮れちゃってますが、、まあそこがEOSの良さ、、、なのでしょうかね。 アドバイスありがとうございます。インド製のはどうしてもうまくいかないので新しいのいずれ買ってがんばります! その買う、ってところが、ですよね。(笑)<ちゃんと投資回収します。

  14. hanchanさん、教えてください。
    今更なんですが「L’AIGLE」と「PILOT」で悩んでいます。
    L’AIGLEの情報は本当に少ないので、、、
    実際に使用された感想からみて、買うならどっちでしょうか?
    購入の際にはB&H経由で買おうかなと思っています。

  15. 「L’AIGLE」と「PILOT」どっちにしようかお悩みの非公開コメントの方(笑)うらやましい悩み。ゴムの「L’AIGLE」は私が体験したマーリンクラスの製品は「あ、ゴムだよね」とゴム感を感じる「柔らかさ」と鉄バネでない「軽さ」が独特です。私の体験した個体状態ではどこかあいまいでゆわーん、ゆわーんとゆるく浮遊状態を表現するような映像が撮れていると感じました。レール・ドリーの真似ではなく、まさにふわふわ感の映像。しかし、Pilot競合モデルの上位機種はそうではないかもしれないので、、、要確認、ってどこで。(笑)System5は取り扱います、って秋に宣言していたけど、、。Pilotは気に入っていて今私の第一志望のシステムなので、、。ただ誰でもPilotなら完璧な絵が撮れるのかといえば、そうではない、ということもわかったので、やはりこの道具の難しさ、やっかいさを感じています。

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