へんなコラム

なんでかな、急にコラムが書きたくなりました。
<親子編>
「早く食べなさい!」なんて子供がしかられるの、よくあることですよね。しかしこれ、「素早く食べなさい」という意味ではなく、はやく食事を終わりにして次の行動、たとえばお風呂とか勉強とか、早くそっちに行きなさい、といいたかったのが本当の目的だったりします。または遊んでないで「しっかり食べて健康になってね」っていうのが本当の願いだったりします。
これを子供が早合点して(または異様に従順になって)、実際に素早く食べ始めたら要注意!
しかし考えてみるに早く食べなさい、なんていうしかり文句はそもそも単に不愉快な言葉です。しかりつけてもしょうがないので、そんな言葉は飲み込んで、さっさと食事を片づけてしまったほうがいいと思います。食べる時間に集中して食べないと、食べそびれてしまう、ということを自ら気づかせる、思考するように習慣づけたほうが役にたつと思います。
<上司と部下編>
「できません、なんて簡単に言わずに、まずはとにかく「やってみます」と答えてみろ!」なんて上司が部下にしかりつけるの、よくあることですよね。しかしこのコミュニケーションにはたくさん問題を含んでいます。まずなぜ部下に断られてしまったのか、そこを上司も十分に反省すべきです。動機付けに問題はないのか。仕事の評価システムはうまく作用しているのか。苦労して引き受けても報われないような仕事、誰もやりません。十分に報われるように「仕掛け」をしてから仕事を与えるのが筋ってもんです。しかしどんなに工夫してお膳立てしたつもりでもいつもぜんぜん食いついてこないダメ部下くんには「とにかくやってみろ!」くらいのイヤミは言いたくなりますよね。でもイヤミで部下が良い方向に前進するはずはないのでイヤミは無意味です。
これを部下が早合点して(または異様に従順になって)、なんでも「はい、やります!」と言い始めたら要注意!(笑)
従順な部下くんは、その仕事が自分の能力で出来るのか出来ないのかに関係なくまずは「やりますできます」と答えるように教育されてしまったのです。「とりあえずはい、と答えよう」という技術として習得してしまった。しかしそれは本来上司が期待していたこととは違う。本当は「すぐにあきらめないで困難なことにも立ち向かって、解決できる能力をつけて欲しい」というのが願いだった。そこを焦って「とにかくできると言え!」と迫った上司には無理があった。どうしたら本当の意味でYESがもらえるのか、そこを探って見つけ出すのが本来のマネジメントですよね。
親子編も上司部下編も、実際に聞き取れる言葉と、実際の願いの内容がかけ離れていることから発生する行き違いです。どちらも焦って言葉が先走っていて、本当の自分の願望を伝えられていない。もったいないことだと思います。

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