Lightroomのバージョン2を

今日はLightroomのバージョン2を仕事で初めて使ってみました。バージョン1からLightroomは便利に使っていますが私の使い道は限定的で
・コンタクトシート(サムネイル一覧)を印刷するため
・素人撮影データみたいの(携帯とかコンパクトで撮影されたもの)を一括でオート補正して処理するため
・大量の写真を印刷するときの印刷ソフトとして
という用途でした。
LightroomではRAWデータが扱えるはずでしたが、EOS5Dのデータを扱う限りカラーマネジメント的におかしい現像しかできなかったために、最初こそ喜んで変な現像結果を楽しんでいましたが、そのうちRAWデータは扱わなくなくなりました。
カラーマネジメントって段階がいくつかあって
(1)撮影時点のカラーマネジメント
(2)撮影データを鑑賞するディスプレイのカラーマネジメント
(3)撮影データを紙に出力する印刷機(プリンター)のカラーマネジメント
(4)紙に出力された印刷物を鑑賞するためのカラーマネジメント(環境光・部屋の壁の色)
みたいに分類することができ、最近最初の撮影時点のカラーマネジメントで間違っていると実は最初から最後までダメだ、という気がしてきています。正しく印刷できてないのはなぜだったのか、それは撮影データがそもそも間違っていたのではないか、、、と。
EOSではピクチャースタイル、というのがあって、スタンダード、ポートレート、風景、ニュートラル、忠実などが選べます。忠実以外は脚色された絵が出てくるエフェクトのためのモードといえます。でも忠実で万能かといえばそんなことはなく、先日なんてレッドカーペットがひかれた光景を撮影したら忠実だとsRGB色空間ではあっけなく赤が色飽和してしまいました。AdobeRGB色空間ではもう少しましだったのですが、納品はsRGBデータ納品だったしそこではスタンダードのピクチャースタイルを使ってうまい具合に色空間の中に縮小しました。
脱線しましたが、Adobe Camera RAWはそのようなキャノン純正の現像よりももっと大雑把で完成度が低く、使い道があまりなかったのですが、残念だったのはLightroomが同じエンジンで現像処理していたためにLightroomにRAWデータを入れると画像が全部変な色になって使えないので、Lightroomを使うときには一旦データをキャノン純正でTIFFやJPEGに現像して下処理後してやる必要がありました。
さて、今日Lightroomのバージョン2を仕事で使ったのはバージョン2はいよいよメーカー純正の現像に近い調子のものが出すことが可能になった、ということで、それを試してみた、ということでした。
アドビラボのCamera Profiles and DNG Profile Editorのところにてパブリックベータという状態ながら「スタンダード、ポートレート、風景、ニュートラル、忠実」などが選べるカメラプロファイルがダウンロードできます。
これを使うとありがたいことにLightroom(バージョン2以降)でもすんなり正しい色でRAW画像が扱えるようになるのです。微妙に違うよ、と思ったらマクベスチャートを撮影して補正するためのエディターまであって(!)(エディターの精度までは私は未検証だけど)至れり尽くせりです。こんなちゃんとしたRAW現像エンジンがサードパーティーから出てきたのはたぶん初めてだと思います。
さて、これらの新機能のおかげで今日は作業の大幅な時間短縮ができました。ありがたいです。(ただ困ったことにLightroomには昔から細かい不具合が多いのです。。。開発している人たちはがんばって完成度を上げてほしいです。ちなみに日本語でアドビに不具合を報告してもなんだか無駄だったみたい・・・。<影響力なしってことで。。。)

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。必須項目には印がついています *