過度のネット依存から脱するために自宅ノートPCを撤廃したらネット接続時間が減って、テレビを見る時間が増えました。映像の勉強になるので、解約したばかりのスカパーを再び契約して(笑)ミュージックビデオをずーっと見たり。
LED電球のテスト、まだまだ全然ですが、一発カラーチャートだけ撮影したのがあって貼り付けました。GM方向の補正が不要、という素性の良さをいきなり発揮! LEDライトとはこんなもんだろ、という今までの感覚とは違う感じがしました。 ただ白熱電球1000W分の電球費が12万円。蛍光灯が消費電力1000W分で2万円にくらべると高すぎる! 一個ずつにワイヤレスと調光(どちらも基本的に写真の用途にはたぶんあまり要らない)がついている現在の仕様のものを大量に導入するわけにはいかない、という感じです。
ハイエンドオーディオの世界、というのがあってスピーカー、アンプなど機材だけでなく、ケーブル、重石、電源、などなどこだわりぬいてピュアの世界を追求するのがあるのだけど、自分にとって写真の究極もそういうのでありたい、という風な想いがずっとありました。
しかし動画にじわじわと意識の軸足が移ってきたら、写真が「ムービーとスチルにおける、スチル」というパートであるというような意識にだんだん変わってきました。先日の運動会をムービーで撮ってスチルで納品する、というのでは全カット秒30コマ連写(シャッター速度は1/1000前後)からのベストショットで全カット完璧なシャッターチャンスでした。200万画素の写真データながらL判のプリントとしては十分な画素数(約300dpi)、この体験が決定的でした。昨日のロケ撮影でも少し今までと考え方の違う撮り方をしました。少し自分の撮影を遠目に見て表現や手法など柔軟に考える、という感じでした。
追記:60分の秒間30コマの映像ソースには約11万カットの静止画が入っています。すべてのカットを見るためにはDPPなど普通の静止画用のツールではもし可能であったとしても不向きでしょう。動画の再生ツールで標準、または1/2スローなどで再生して良い瞬間を「キャプチャー」します。動画で撮影してきて後処理で最善のカットを選び出すのは現場で一度撮影して、事務所でもう一度「キャプチャー」という撮影をすることになります。工数が多くなるのでこのような作業工程全般を受注するのは予算的には余裕のあるお客様でないと厳しいと思われます。今回は実験なので普通のスチルの料金で受注して、DVDとブルーレイの映像作品を無料サービスしました。例によってブルーレイはうちまだ見られないよと言われましたが(汗)数年後のお楽しみに、ということに。
追記2:そういえば営業写真の世界で市民マラソンのような競技を路肩でひたすらに連写する、というような仕事があったはず。その領域ももしも納品がL判でよければハイビジョン動画撮影→事務所でオペレーターがゼッケンなどと照合しながら地道にキャプチャー作業、というワークフローがあり得るなぁ、と思いました。静止画を一日に10万~20万カットなど撮影するとカメラの中の消耗なども激しく「毎週のようにシャッター交換ですか?」という冗談のようなヘビーユースになりますが、動画モードなら平気ですね。そのうちRED ONEのような4K動画(3840画素×2160画素)が撮れる機種が日本のメーカーからも出てくるでしょう。830万画素の静止画であればA4サイズ260dpiでの写真になりますのでそうなるとこのようなワークフローが業務ではどんどん出てくる、カメラマンはずーっとピントを「送る」人になるのかなと。(送るは主に映像の世界での用語であり、スチルの世界ではあまり用いられない・・・)