PLIEさんからC1関連でおたより

PLIEさんから長文のおたよりをいただきました。長文ゆえに「おっ」と身構えましたが、感想として抱いているのはおそらく同じところだと感じました。ただ、ああ、そうだ、問題点が不明確とのことですが、問題と思っている点は「C1ってAdobeRGB色域まで対応してEOS5Dmark2の現像してくれるのだろうか?」というところです。プロファイルとしてAdobeRGBデータを書き出してくれるのは当然ですが、sRGBとAdobeRGBでほとんど同じなんじゃねーの、というところ。ソフトごとの違いは個性としてヨシとしました。
追記:最新ニュース シルキーピクスの最新バージョンのベータが遂に「忠実」を実装。私が「これならオッケー」と思う色彩をワンタッチ(←ここ重要笑)すぐに出してくれるようになったことを先日知りました!しかも私がキヤノン純正の忠実に感じていた嫌なクセが感じられない。。。(つまり自分の中でDPP以上ってこと。)色彩的に神経質な仕事に使えるという手応えに。シルキー。。。今までC1と並んで色が自分の感覚と違い、自分とは全く縁の無かった現像ソフト。。。Photoshopのアップグレードよりは優先してシルキーを買うことにしました。orz
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件名: パイロンの色について
そちらのプログに書き込もうとしましたが、字数制限があるので、メールでお送りしました。
hanchanさんの問題点が不明確なので適切な回答ができませんが。
認識している事実は以下の通りですね。
A.C1だとsRGB/adobeRGBにしてもパイロンの色彩があまり変わらない
B.DPPだとsRGB/adobeRGBにしてもパイロンの色彩が変わる。
C.C1でDPPのような色彩を出すには工夫が必要そうだ。
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A.とB.の相違はそういんもんだと言う認識で良いのではないでしょうか。
A.はターゲットプロファイル空間に違和感のない形で色彩を変更している。あまり変更されない色彩もある。
B.は物理的に色彩変更をしようとしいる。
現にsRGB空間の方はパイロンの色に対して色空間を逸脱している。
物理的な色空間を広げたadobeRGBを選択した場合、その分拡張しているようだが、果たしてそれで充分でない場合も多い。
のような気がしています。
出力時の色傾向でなく、RAWデータをC1の作業空間に持って来る時に、独自のプロファイルで変換をかけていると思います。
なお 画像そのものに関しては、DPPは明るさを優先をさせている為に、彩度オーパがより激しい。
子供の肌色は、C1はDPPに比較して、暗くグリーンの方向に偏っている。また、彩度も低めになっている。
基本的には、明るくして、色合いを少し赤系統にシフトして、彩度を強めにすれば、ほぼ同じ色彩に持ってこれると思いました。
但し、それでパイロンの色が同一になるかと言えば、色彩傾向は近くなりますが、同一にはなりませんでした。
C.については、現像ソフトが違うと出力される色も変わるのは、仕方ないですね。
好みの色をどう出すかは、現像ソフトの使いこなしにつきるように思います。もちろん カメラメーカが変われば、色も変わるし…
私も 5DMark2+ストロボ配下のメイクした女性の肌色は DPPの忠実設定現像する色が、何もいじらなくて、そのまま使うのが好きですが、C1では全く色の傾向が異なって、同一にするには、それなりの苦労が必要だと思っています。
まぁ 操作性その他含めてC1はDPPとは比較にならないですが…
単なる感想でした。
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PLIEさんからC1関連でおたより」への14件のフィードバック

  1. 色について測色的に語るか、感覚的に語るか・・・・
    hanさんのおっしゃることは後者ですね。
    DPPだって、ピクチャースタイルによってまったく色が変わるのは、どうお考えなのでしょう?
    撮影条件によっては、同じ被写体でもピクチャースタイルによって、sRGBに収まる現像結果と収まらない現像結果があり得ると思いますが。
    パイロンの色で言うと、パイロン自体の物理的な色というものは、測色すればLab値分かりますよね?
    でも、カメラで撮って、現像したデータに表現されるパイロンの色は、現物とは必ずしも同じではないですよね?
    こないだも書きましたが、L=50以上になっていくと赤の領域がsとAdobeでは格差が出ます。
    パイロンの色が測色的にL=50を超えない色だとしても、写真的に表現されたとき、写真上ではL=50を超えることもある、その際は展開色空間はAdobeRGBじゃないと収まらない、ということではないでしょうか?

  2. 測色は規定の光量下での色彩ですよね。パイロンが直射日光下でどんな色彩に見えるか、という話とかけ離れた話題です。マクベスチャートが適正露出のときはそれらしいかな、測色の規格にも近い撮影というのはやったことない、わからない、という感じだと思います。好みということばを使えば、良し悪しとか正否でない話として書けるので、そうしています。(#^.^#)
    ピクチャースタイルはエフェクターだと思います。

  3. パイロンが直射日光下でどんな色に見えるか?は人の感覚のはなしですよね?
    いま話題にしているのは、被写体の色そのものの話ではないのですね?
    だとしたら、展開したデータ上のパイロンの赤は、露出とホワイトバランスによってsに収まったり収まらなかったりするというだけの話だと思います。
    そしてその赤をsに納めるかsよりも遠くに展開するかは、現像ソフトのエンジンと調整パラメータ次第なのではないですか?
    hanさんの最初の話だと、明らかにAdobeRGB域まで必要とされるカラーも、C1ではs止まりに圧縮されるということではなかったのでしょうか?

  4. 被写体そのものの色を数値化するときには、規格通りの明かりを当てますよね。規格外の明かりでは数値化して評価できません。って、先日検索して勉強したんだけど、、笑
    今回のパイロンに限らず、色んな物に様々な明かりをぶつけると、多様な色彩として観察できるはずです。各色域にどのようにおさまることか。。
    DPPで派手に広い色域がでてしまうのは、正しいのか不適切なのか、微妙かもしれない、とは思います。逆に、sRGBから外に出る気は無いのだろうか?と思えてしまうほどのC1の動きにも違和感を感じました。ただしその違和感はDPPの動作に浸りきった感覚での思い込みかもしれず、好みの世界なのかなー、という結びでもまぁ、いっか、というところです。

  5. >規格外の明かりでは数値化して評価できません。
    そうですよ。
    だから以前からず????っと言ってるじゃないですか。
    忠実設定における忠実な色は、測色的に忠実な発色をするであろうとキヤノンが想定した光源下のみで忠実であると。
    hanさんから見て、C1がAdobeまで足を伸ばそうとしてない「やる気ないカラー」に見えるのは、それは単なるC1のレンダリングエンジンのせいでしょ?
    しかもそのレンダリングは、現像設定によって変わる。
    hanさんのクエスチョンは、物体色がAdobeRGBなのに、C1はsRGBまでしかやる気がないんじゃね?ということだと思ってました。
    そこに照明条件だとか、現像設定の条件だとかパラメーターを加えたのでは、C1のせいなのかパラメータのせいなのか判断できません。

  6. なるほどなー、わかります。照明条件は同一の撮影ファイルなら一定なんだけど、明るさ感と現像設定を同一にするのが結構大変で、グレーパッチのRGB値で追い込んで、ってところですね。いずれにしてもC1が5D2のデータをsRGB色域外にはっきりと展開するケースを確認できていません。写真にならないような極端な現像とかしてみればいいのでしょうかね。。(そこまでは試してなかったッス)

  7. 現像園児の違いによって、
    おおお!ミスタイプが尾も白い、
    もとい。
    現像エンジンの違いによって、色がs内になるかAdobeまで行くのか、ってことですよね。
    5D2のデータっていう前提にするから、話が誤解されるわけで・・・・
    私はパイロンの赤は、単なる現像結果の違い(レンダリングエンジンの違い)だけであって、5D2がAdobeRGBが必要な色を記録していても、C1がそれをネグっているわけではないと思います。
    なのでまずはモルフォ蝶を捕まえに行かないと・・・・(^_^;)

  8. yukinyaa様
    >私はパイロンの赤は、単なる現像結果の違い(レンダリングエンジンの違い)
    >だけであって、5D2がAdobeRGBが必要な色を記録していても、C1がそれをネグっているわけではないと思います。
    そうですね、多くの人がそのご意見なのではないかと思います。単なる違いだ、ってこと。私は「あまり違って欲しくない、同じような出力もして欲しい」ということで、ニーズが異なっているのですね。
    C1の色は純正と違うので、現像時にいろんなパラメーターを操作して欲しい色にする、それが常識です。
    カラーマネジメント的に発想すれば、高演色のライトで露出と色温度をカメラにセットして、適正露出で撮影して、「はい、できました」ってすんなり撮れるカメラが個人的には最高です。EOS及びDPP(忠実)はそんな感じを普通に実現しています。(という個人の感想です、、ね。笑)

  9. C1やシルキーピクスもそんな感じならいいな、ってずっと思っていて、どちらも自分にとってそうではありませんでした。しかしシルキーピクスが「忠実」を実装して、実際に前日の撮影で苦しんでいたレモンイエローとイエローの描き分けにあっさり成功していたところで、私は「シルキーピクスは、買う!」ってなりました。(なんて原理的なんでしょうね。。笑)
    モルフォ蝶ってそのへん飛んでるんですか?!(爆)….儲かりますな! 大丈夫です、測色数値化を目標とする場合はモルフォ蝶ですが、EOSで撮影する場合は強い光が当たっている被写体の中にも(海のエメラルドグリーン、パイロン笑など)いろいろあります。 しかしモルフォ蝶が欲しい。

  10. 私が5D2のデータって表現をしているのは、C1は本来フェーズワン社製のデジカメ用の現像ソフトであるわけで、そちら側の現像結果にsRGB外に出ないトラブルなんてありっこないと想像しています。私が使っている5D2についてはどうやらそんな動作があるっぽい、という事を言ってます。時間がとれなくて十分検証できてないので、自信はないし、操作ミスとかであっさり解決してくれることを望んでいます。

  11. 記事にするほどの面白さはなかったので文章で汗;。写真として成立しないほど明るくしてテスト。雰囲気としてC1はRAW現像作業をsRGB内でレンダリングしていたものを明るく(+2)したらsRGBを飛び出してAdobeRGB範囲に出てきた、という感じ。もともとがsRGBのデータを明るくハンドリングしているときと、雰囲気は全く同じ。。。。これはつまりC1は私が撮った写真はsRGB内だよ、って言っているのと同じでして、それならそれでいいです。沖縄のエメラルドグリーンの写真もやってみようかな、、笑 まあいいです。どうせC1を買えない貧乏人がいろいろ言っても、本当に意味がない。(笑)

  12. どうせ・・・・が、結末ですか。w
    短い間でしたが、いろいろ各所を引っかき回してくれてありがとうございます。
    お元気で。www

  13. あ?、
    きっとこれからはSILKYPIXネタで、hanchan節をぶち上げてくるんだろうなあ??。
    (ぶち、上げて・・・?(^_^;))
    ついて行かれないのが残念だな???。w

  14. まあ最後、貧乏だからやむなし、みたいな締めくくりかたってのもどうかと思いましたが、、(笑) いろいろ検証してみると、C1の5D2現像はsRGBの外側の使用に消極的と感じられるような独特の狭さがある感じがしますが、きっとそれにはそれの良さもあると思います。使い道をうまく選べば良い、ということで、この話も私の好みがどうだ、って話ですね。(笑)
    シルキーは最も色でシビアな複写の仕事でとにかく使います。他の仕事で使うのかどうかはまだよくわかりません。

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