デジタルレンズオプティマイザー(DLO)の件。

新藤さんのコメント欄で自説を出し過ぎで、迷惑になってるかもしれないので(大汗)少し整理したい。キヤノンEOS用の画像編集ソフトDPP(Digital Photo Professional)に搭載されたデジタルレンズオプティマイザー(DLO)の件。検索してみると、機能が公開された際のセミナーで最初にシャープネスをゼロにしてからDLOの効かせ量を設定するとシャープにしすぎるのを防止できる、というような話がTipsとして紹介された、ということのようで?(違うのかな)複数画像の一括バッチ処理の方法がわからないというどなたかの記事も検索結果も出てきたのですが、同一内容であれば、複数選択してツールを立ち上げればOKです。調整を押したらポップアップでプレビューつきの画面が出てきます。適用量のスライダーを操作すると約1秒以内くらいで高速プレビューが生成されます。私はこのケースでは紫色の色にじみ(パープルフリンジ)の軽減具合を見ながら操作しています。絞り開放での撮影なので、絞りすぎの対策としての操作ではないです。古いパソコンに新しいCPUなどを低予算で増設した私の貧ドウズ7で約9秒×6枚=54秒で一括バッチ処理が終わります。私はいつも「シャープ3」をカメラのデフォルトにしていて慣れているので、その状態でDLOをかけました。このあと、お好みでいつも「シャープ3」なんだけど、DLOのせいで効き過ぎちゃったかな、というのがあればシャープの微調整をすれば良いです。その微調整は再レンダリングなどがなく即時の、いつもの調整です。
カメラマンがシャープネスを決定できるというのは、あまりないと思うので、あくまで後工程がこんな感じだと使いやすいかしら?という想像のシャープなの?と思いますが、そのへんは私よくわかっていません。(^^;) シャープネスをかけるためだけの専用ソフトでは使用サイズをソフトプレビューして直感的に作り込んでいけるんだよ、と聞いたことがありますが、DPPでそういうことをするのはムリです。
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追記:実際にMacで試してないのですが、Macでこうしたらいいんじゃない?という手順に気づきました。一枚のRAWデータを5枚とか10枚とかコピーして、それぞれに10%~100%まで段階的にDLOの効果をつけてレンダリングします。レンダリングには14秒程度×5枚~10枚かかると思いますが、それらのファイルをセレクト表示で並べれば、コマごとの瞬時切り替えで効果を比較できます。組み合わせがいろいろあるので、私も結局そんな手法でかかり具合を今比較しています。
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追記:私の撮影で最もデリケートな撮影である、絵画の複写のデータで比較してみました。DLOオン100%で「おおおお!かなりシャープ!」と感動しましたが、
DLO100%+シャープ3 = ノーマル撮影+シャープ5
ってな感じですね。今日初めてみた新しいDLOの解像感が、従来手法+シャープ5で得られました。
この撮影、シャープ処理なしで納品してください、と言われているものを、私の中での撮影デフォルト「シャープ3」でずっとやってきたのです。やったーDLO!と喜んでシャープ5相当に勝手に上げて良いものか(←たぶんダメだろう)、悩みます。
DLOの100%ってのが「やりすぎだろ」と感じられるようなデータもある気がするし、別に100%効かせても全然問題ないようなデータもある。どこまでベストのピントが来てるデータなのかにもよるかも。そもそも完全なるジャスピンなんて、複写のときぐらいしかなくて、あとは全部適当に撮ったのが偶然どっかに合っているだけ、というのが私のショボ写真の実体なので。
しかし、もしもDLOをまず100にするのが優先で、その後シャープで作るの推奨ということであれば、現像するカットをすべてDLO100処理、そしていつもより低めのシャープ設定値で現像すれば良い落としどころになるかもしれないですね。恐ろしいほど微妙なところの話で、この話全員「ピクセル等倍評価坊主じゃん」的になってるんですけど、それでいいのか悪いのか、いいんだよね?ライバルD800に完全勝利しつづけるためには、これっすよね。(笑)(よくわからん。)(きっとまた曲解ww)
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追記:ウインドウズ版DDPでは、セレクト編集画面で100枚開いていて、DLOを1枚にかけようとしたつもりでも、セレクトされているすべて100枚に対して処理が始まってしまいます。あと、DLO設定の異なる別々のファイルを用意するためには、結局一枚ずつレンダリングをかける感じになるので、下ごしらえはちょっと大変ですね。
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追記:なんかDLOってプレビューも見ずに「まず100で」やってみてから、(要するにDLO優先処理)、シャープをゼロから上げていくと確かにいいかも!!(結局キヤノン発表会でのプレゼンと同じ意見じゃねーか)DLOで得られるシャープネスは、普通のシャープ処理と近いときと、そうでなく、普通のシャープ処理では出てこないようなディテールがすくっと出てくることがあり、さすが、、、だからトラブらない限りは、まずDLOで稼いでみないかい?という感じがしてきた!!(絞りF16で撮影したデータを見つけてテスト中の感想)
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あったー、絞りF18でやや甘くなっているブツ撮り!(笑)DLO100+シャープ3で「これが回折の影響除去か?という回復が感じられ、その回復をノーマル+シャープだと10まで上げるくらいにしないと得られないことが理解できました。シャープ10なんて現像したことないですが、それに匹敵する解像感がDLO100で得られた! これは神機能と思うのと、じゃあ明日F32で撮影しちゃおうか、という新しい撮影の世界へと旅立ちそうです。(^o^)
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現時点での結論的考察
DLOはシャープネス設定よりも優先して使った方が良い機能と私は今判断したので、プレビューも見ずにまず100にしてプレビューレンダリング中でも「待たずに保存プッシュ」してとにかくレンダリングさせる。その後、通常のシャープ設定に戻って必要に応じてシャープを微調整する。自分が通常使用しているシャープ3で特に困ることは(今のところ)なさそう。

デジタルレンズオプティマイザー(DLO)の件。」への7件のフィードバック

  1. こんんちわ。
    いつも楽しく拝見しております。
    DPPのシャープ調整に「アンシャープマスク」というのもついているのですが、5D MarkIIIのRAWを開くと、アンシャープマスクがデフォルトで開きます。
    これを従来のシャープの方がデフォルトで開くようにしたいのですが、どうすれば良いのでしょう?
    それとDLOの適用量ですが、色収差補正の効き具合を目安にすれば良いのでしょうか?
    ワタシのMacPoorでは、プレビューレンダリングが遅く、適用量を変えるたびにレンダリングが始まるので確定する頃には前の状態が動だったのか?よく分かりません。
    プレビューも100%固定のようなのですが、表示されている部分しかレンダリングされておらず、スクロールすると再びその部分がレンダリングされます。
    画面の四隅の状態などを確認するのに時間がかかります。
    あと、DLOをかけて保存すると、ファイル容量が倍になるのですが、何で倍になるのでしょう?

  2. こんんちわ。(さっきのマシン、I キーが不調で、niと打ったのが、nしか入力されなかったのよね。w)
    あ、せたがやの教えて君です。w
    DLOには歪曲収差補正は含まれないようですね。
    歪曲収差は今までのレンズ収差補正でやらなくてはいけないようです。
    どうせなら、DLOも含めて一個のダイアログにしてくれればいいのに、その辺がいつもながら使い勝手を考えてないお馬鹿なDPPらしいですね。w
    しかし、うちのPoorMacじゃレンダリングが遅い・・・・・

  3. Corei7の2.8GHzのiMacで、プレビューに10秒というブログ記事があったように記憶しています。細かい調整は今は無理だと言わざるを得ないかも。Windowsがプレビューで10倍速いようなので、レンズ毎に補正量の見当をWindowsでレシピとして取得して置いて、それをMacで使うのも手だと思います。考え方は色々ですが、私はピクセル等倍で見える解像感の微補正って、必要なときだけ一定量かける特別な処理であり、そんなに日常的にポスター大の印刷物やってない場合、あ、私ですねw、はそんなに意味はないと考えています。あー、切り抜き素材にはかけるでしょうね。

  4. 遅くてかったるいのは、DLOのレンダリングです。
    DPPってキャッシュを貯めない構造だと思うのですが、セレクト画面において、前の画像に戻るとまたレンダリングし直しというのが泣けます。

  5. >前の画像に戻るとまたレンダリングし直し
    再レンダリングになる条件、やり方を詳しく教えて欲しい。。。

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