EF24-70mmF4 IS L インプレッション

<2014年6月に書いたレビューを再掲>
AFが合わず、仕事で使用ゼロだったレンタルレンズ、返す前にどうしても知りたいことをチェックした。
(1)ズームレンズとしての使用(ズームでのピントの移動)はズームインで後ろへ、ズームバックで前へ、ピントがずれるのが確認できましたので、ズームレンズとしての使用は無理でしょう。
(2)絞りでのピントの移動・距離1mでテスト F4→F8で5cm奥へ移動←つまり普通のAF撮影は厳しい。(5%も移動する近接時は大迫力のピンズレだ。)(絞っても甘いレンズだな、って思っている人も多いかもしれない。きっちり実絞りMFすれば良いです。)
(3)24ミリ時にタル、35ミリ時にバランス、50ミリ70ミリ時は糸巻きの歪だが、少なめであまりストレスにはならない。
(4)マクロ機能は0.5倍を軽く超えて素晴らしい。
(5)色ずれは中央から周辺まで開けても絞っても存在し、解像感、抜け感などEF50mmF1.4を超えることはない。
(6)レンズ本体の軽さはすばらしく、F2.8ズームとまるで別格の持ち物となる。
追記:とても無理のあるレンズだった。焦点移動のせいで、ズーム全域ではAF撮影がまず不可能というのは過激なスペックだった。(レンタル機と私の5D2の組み合わせでの例です。)

EF24-70mmF4 IS L インプレッション」への11件のフィードバック

  1. この様なレンズは、殆どバリフォーカルレンズだと思うので、ズームでのヒント移動普通でしょう。
    (キヤノンHPでズームレンズと紹介しているのは変では?)
    絞りによるピント移動は、販売開始当初から噂になっていますね。

  2. おや、鍵コメントの方、ありがとうございます!! ほとんどバリフォーカルなのでは?というご意見、私もそう思います! フィルム時代には誰もがズームと信じていたレンズも拡大率を上げればなーんだ、バリフォじゃん、ということにもなりますでしょうし、厳密性をどこまで高めた議論かにもよります。EF70-200F2.8L系はズームレンズとしていけるはず。最新の24-70とか触ったこと見たこと無いので多少期待しています。だめですかね。。

  3. ボケは、鑑賞拡大率にもよるわけですが(教科書通りですね)ピクセル等倍で見ているとどんどん移動していく、そういう感じですね。おかしいですかね。。

  4. これ使ってる人が、絞りによるピント移動が激しいといっていたので、たまには半ちゃんテストも信じようかと。w
    特に絞りたいマクロ域で顕著(ま、深度が浅くなるし)らしいので、困るよね、やっぱ。
    EOSのズームと呼ばれるレンズ、どれも多少なりともズーミングによる焦点移動はあるかと。
    MF時代、望遠側で合わせてズームバックするという使い方(広角側ではピントの山が分かりにくいため)してたため、EOSになってもしばらくその癖抜けず、ズーミングしてからフォーカシングするようになったのはだいぶ後になってからかも。

  5. ズーミングによる焦点移動とは(1)AFしたあと、ズームしたらぼけた=ズームレンズじゃなくてバリフォーカルだ、と言われるやつ
    の他に
    (2)広角側、中間、望遠側で、絞りによる焦点移動量・特性が異なるもの
    広角側の焦点移動はよーく検証しないとわからない場合が多いけど、、望遠側の極端な補正量を広角側にそのまま適用するとメタメタになるリスクがあります。

  6. 以前(2009年8月の記事)に、「もしも単焦点マクロで絞りによる焦点移動が有ったら仕事に支障する」という様な事を書きましたが、その後等倍マクロ撮影の仕事で絞ってピントを外し撮り直し、ということがありました。更に普段ズームで遠景を撮るような場合でもプレビューで確認するとピントの山がずれているのが判りました。
    遅まきながらこの場をお借りしてお詫びします。
    最近は構図を決めたら手持ちでもライブビュー拡大、シャッター半押しでISが効いている間にプレビューボタンを押して手動フォーカスしています。露出シミュレーションはオフ。
    ストロボ使用の物撮りでは、大型ストロボのJISシンクロだけの場合でもカメラにST-E2を着けてON、絞り込みプレビューしてもライブビュー画面が電気的にゲイン出来て実絞りでのピント位置が判ります。プレビューを放すと逆に開放では狙った位置がボケるので、明らかにピント移動がありますね。
    この前D800を弄りましたが、ニコンはライブビューで絞り込みが出来ない様でしたが…..。

  7. 超絶スゴ技!!
    >ST-E2を着けてON、絞り込みプレビューしてもライブビュー画面が電気的にゲイン出来て実絞りでのピント位置が判ります。
    やってみよう!!! マクロレンズは焦点移動が少ない、というのが私の理解でした。マクロレンズならAFの撮影もできるのでは?というくらい。しかし「少ない」けれどもあるにはあります。 EIZOUさんの世界は非常に厳密だと思います。 教わったスゴネタで、実絞りライブビューがやりやすくなりそうです。
    ニコンはライブビューで絞り込みができないのですか、、、撮って確認、撮って確認、というのは昔のデジカメと同じですね。懐かしい。。。

  8. レンズによっても、絞り値によってもズレ量が変わりますね。
    EF50コンパクトマクロでもf16より絞ると結構ズレました。
    ST-E2やEXスピードライトのONでモニタを明るくする手段ですが、機種によって露出シミュレーション設定選択が違いました。
    露出シミュレーション「する」「しない」の2択しかない1D4は、「しない」でもプレビューボタンを押すと絞り値に応じてモニタが暗くなりST-E2 ONでディマーが働いて見やすくなります。
    「する」では低照度下で小絞り(絞り値大)の場合はモニタが暗過ぎて常にST-E2 ONでないと良く見えません(ST-E2 ONでゲインされた明るさは実際の露出と異なる点は注意)。
    「する」でプレビューボタンを押すとモニタの明るさはそのまま画面内のエッジがクッキリします。
    新しい機種は1DXしかわかりませんが、露出シミュレーション「する」「しない」の他にもう一つ「絞り込み中」があって、「しない」ならいつでもオートディマーが働いて良く見えますが、プレビューボタン動作は実絞りに応じた小変化(ディマーで明るい表示から多少の明暗)となります(「しない」ではST-E2 ON/OFFによる変化なし)。プレビューボタンを押したまま絞りを変えるとパカパカと明るさが変化(絞りごとに実際の明るさ→オートディマー補正)して見づらいです。
    「する」ではやはり低照度下で小絞り(絞り値大)の場合にモニタが暗過ぎて、常にST-E2 ONでないと良く見えないのは1D4と同じ。やはりST-E2 ON時は実際の露出より明るい表示。
    そして「絞り込み中」(する)は通常はオートディマーで良く見え、プレビューボタンを押したときだけ実際の露出になり、小絞りでは暗くなります。その状態でST-E2等をONすると実絞りで画面がゲインされます。
    普段モニタで露出を決定(or参考に)するのでなければ、この「絞り込み中」が分かりやすい動作なのではないかと思います(絞り込みで実露出確認、暗い場合そこからST-E2 ONでピント確認、という2段階)。
    レンズごと、絞りごとの焦点移動テストをする場合には、「する」がモニタの明るさがほぼ一定で開放と絞り込みを見比べられるので見易いでしょう。

  9. 露出シミュレーション自体は(C.Fnでレンズ未装着時の絞り値設定可のボディで)レンズを外しても可能(絞り変更でモニタの明るさが変化する)のため、もしもレンズの絞りが故障していても数値の明るさになってしまうという、まさにシミュレーションですね。
    ニコン機についてはD800でライブビュープレビューが不可でしたが、他の機種については確認していません。借りたD800では絞りリングがあるMFのニッコールレンズを使いました。

  10. ライブビューのプレビューをゲインできるといっても、低照度下ではノイジーになり、更にf22やf32まで絞ると暗くて判り辛くなります。その場合、昔ながらにアシスト光としてミニマグを口にくわえて当てたり(両手は絞り込み、フォーカス、マルチコントロール、拡大/縮小ボタンで手一杯)してます。
    手持ちのライブビューMFでネックなのも機種によるボタン操作の違いですね。プレビューボタンの位置は左手でレンズを保持しながら左手薬指で押せる位置(1D4等)がベストと思いますが、現行機種でその位置にあるのは6Dと70Dのみ。おそらく、ズームレンズ等フォーカスリングが先端側の場合にプレビューボタンを押したまま左手でフォーカスリングを操作できなくなるので、他の機種はプレビューボタンを右手中指や薬指で押せるようにしたのでしょう。右手は親指も動かすのでカメラの保持が不安定になります。
    また、他所でも書き込みしていますが、新型は拡大が虫眼鏡ボタン+メインダイアルに改悪されてしまい、1D4や5D2までのAFフレーム選択ボタン/AEロックボタンを押すだけで連続的に拡大/縮小できたものがやりにくくなってしまいました(SETボタンに拡大を割り当てて右手だけで完結する方法は使っている方から教えていただきましたが・・・)。せめてC.Fnで可能になるようにしてほしいと思います。
    置きピンで連写中はフォーカスリングはもちろんズームリングも触らないように気をつけて、連写速度が上がる機種ならライブビュー連写やレンズのAFスイッチOff(MF)も併用。
    動きものの場合は上記のようなことをやっていられず、AI SERVO AFの方が歩留まりが良いケースも多いです。ズームで引きながらAI SERVO AFで連写しても新型は合うようになりましたが、これは望遠ズームに限った事かも知れません。標準ズームでは画角変化が大きくてAFが追いつかない為か歩留まりが低いです(広角ズームは未検証)。
    ちなみに新型はレンズごとのAFマイクロアジャストメントでズームレンズのワイド側/テレ側を別々に登録、また、複数の同じレンズでもシリアルナンバー入力で区別(1DXは40本まで登録)できるようになりました。ボディ側にメモリーするようですが、更に絞りによる補正も登録もしくは自動補正できるようになればと思います。

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