信州古民家再生プロジェクト〜2017活動報告会〜というのに予備知識無しで行ってきました。

信州古民家再生プロジェクト〜2017活動報告会〜というのに予備知識無しで行ってきました。

古民家再生、って工学部建築学科、的な世界かな、と思っていたらだいぶ違って、「古民家再生」というキーワードに惹かれちゃった人が集って、人の輪や活動の輪が、思わぬ方向に転がって、その転がり具合を楽しむというような、遊び感覚満点の場所でした。

古民家、という言葉から刺激を受けて、地域とか田舎暮らしのアイディア、人のつながりを膨らませていく。「信州古民家再生プロジェクト」というやや大袈裟なプロジェクト名称には僕にとって何かのトラップ要素があって、そこにはついつい、気になってしまう何かがあるのかもしれません。

プロジェクトは、メンバーのちょっとした思いつきとか、アイディアで、すぐに脱線的に次のイベントが発生したり、意外な人物とつながったり、よそさまのイベントに集団で参加して楽しんでいたり、まるでボランティア労働みたいな日もあったり(古い蔵の片付け&お宝発見)、冒険みたいだったり、毎回のレポートがとっても変で、あっという間の報告会でした。
以前知人から「半田さん、古民家なんて冬場は地面から寒さがダイレクトに入ってきて大変ですよ、現代の建築の高気密、断熱、遮熱、保温構造、まるっきり性能が違いますから」みたいに言われ、そりゃそうだよな、と思っていたのですが、ここではそういう昔ながらの「住宅性能」も味として楽しむ雰囲気がもありました。

確かに山村の、外界とつながっているような感じとか、普通の住宅にない空気感があるかもしれません。 サッシ、おしゃれ家具、電気自動車、IT家電、スマホ、大画面テレビ、キッチン、ユニットバス、ソーラー、どれ入れます?という新築をプランするときの高揚感を想像するのと、農村の古民家を見て、感じて、そこに自分をインストールしたらどうなるんだろう、って夢想するときのワクワク、、かなあ。

毎日田舎に暮らしている自分でも面白いなあと思うんだから、都会から発想したらもっと楽しいかもしれません。

帰り道、肉眼で道が見えなくて、懐中電灯を持ってこないのは完全に失敗だったそんな夜道に、カメラを置いて、30秒の長時間露光で写真をとってみました。近くに軽トラックがあったのか、と写真から後で知りました。

暗闇と静寂、満天の星空と、澄んで冷え切った空気。 会場だった「農園ゲストハウスおみやど」の駐車場から脱出し、セブンイレブンの駐車場でスマホの画面を開いたとき、日常にカムバックしてほっとしました。

あっち側は、すぐここにあった、みたいな不思議な感覚。 信州古民家再生プロジェクト、という謎の扉を行き来した、そんな夜でしたw。

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