今日はひょんな事からお預かりしたこのデジカメの話題。リコーGR3。
所有は大小のベンツを乗り分けているような方。デジカメも高級コンパクトで当たり前です。大切な撮影データをお預かりして「あっ!」
メモリーカード内のデータがパナソニックルミックスからGR3に切り替わったところから全部ピンぼけカットに。。。orz 大切な写真(被災地での集合写真)も完璧なピンぼけでした。自動的に個人情報保護されたデータで撮影できた、というべきでしょうw。しかし大問題。理由は、、これ。左矢印が購入時デフォルトでMF/AFの切り替えのファンクション1になっており、フルオートモードで撮っているつもりだったのに、ずーっと30cmMFのままほぼすべての写真を撮影、ということになっていたようです。
初めてじっくり触ってみた名機リコーGR3ですが、2009年の機種ってこともあって、明らかに諸性能が低いカメラだと最初に感じました。フォーカスが遅く、感度も低く、そして緑色のフルオートみたいなモードでもいつの間にかMFになってしまう。ひどい。。。
しかし、私のような「マニア」にはやはりとても魅力的な機能を有していることが次第にわかってきました。(そりゃそうです。)一般の人には意味のないカスタマイズ機能も、マニアにはとてもありがたいのです。このリコーGR3は、企画した側も、ユーザーもどちらもマニア、そんなところに立脚した夢のコンパクトカメラなのです。さて、sRGBのjpegデータから味わいます。そしてAdobeRGBのjpegデータ。切り替えると「印刷用です」みたいな警告が出ますが、sRGBでの撮影はあり得ないでしょう。笑(ブログの写真はもちろんすべてsRGBに変換済みなのですが、はっきりと違いが。)
私は28ミリで撮影できるレンズを持ってないので、EOSでは似たアングルから35ミリF2にて撮影。これではボケすぎですが、撮影データをあえてGRに近く開放で撮影してみたものです。
屋外の撮影では撮影中に見えているGRのライブビューは「実絞りではない」ので、ライブビューでは絞り込まれたコンデジライクな絵が見えていて、シャッターを押して初めて後ろボケが確認できるようです。撮影中のインスピレーションが不足するのはライブビューが実絞りではない、というところに(私的には)問題がありそうです。
しかし、他に試写したデータを見て、とにかく圧倒的に収差が少ない単焦点レンズと、コンデジっぽくない絵作りが楽しめるところを考えると、さすがベストセラーと思いました。このカメラのオーナーさんのニーズには全く合ってませんが、マニアには良いカメラですね!
フォーカスが突然マニュアルになってしまう不適切な「ファンクション1」の機能を無効にすれば、オーナーさんもとりあえず問題なく撮影できるでしょう。(あと、もう少し高感度が積極的に選ばれるようなカスタムもしておきます。シャッター1/12、ISO160とかいうデータがあったから。。。)
いいじゃん、sRGB、ゆるくて。w
モニタで見ても、プリントしても、色も階調も収まるんだから・・・・。
難点は色が浅いことだけど、そんなことこだわるのは(私ら)ヲタクだけなんだから・・・・。w
あらら。
なんだ、その時も同じようなこと書いてんじゃん、ワタシ。(^_^;)