ソニーのα7Rが、私の仕事用カメラとして、購入可能かどうかを考える。

ソニーのα7Rが、私の仕事用カメラとして、購入可能かどうかを考える。
α7Rは、話題の最新モデルα7RIIと機種が違いますが、どちらのことであっても、判断基準はだいたい同じです。
私の撮影のやり方は、撮影内容を、ライター、デザイナー、モデルがいる場合はモデル、に見せながらの撮影です。私には撮影センスが全く無いために、デザイナーに見せるのが大切です。「だったらデザイナーが撮ればいいだろう!」と思いますが、カメラと照明のセットは難しく、仕方なくカメラマンが撮ります。ww
<ロケ撮影の場合>
EOSではiPadに飛ばしながら撮っています。3秒くらいでiPadに撮ったものが表示されます。良さそうなものに★をつけて、その中から決定のつもりのものを、メッセでさらにクライアントに送って、現場のまま判断をもらうこともあります。 iPadに飛ばしながらの撮影は、現場の情報共有の意味で極めて重要で、飛ばない撮影なんて考えられません。 
さてα7Rの場合、iPadに飛ばしながらの撮影、ということでEOSの場合と同じく、
(1)ShutterSnitchでの接続に挑戦してみました。結論はだめでした。作者もダメって言っているので間違いありません。シャッター半押しでiPadとの接続が切れてしまう仕様のため、とにかくダメなのです。
(2)純正ソフトのなんたらリモート(スマートリモコン)を試してみました。これは文字通りリモコンで、カメラマンがカメラから離れて、カメラを操作することを想定して作れられています。これは、まずシャッター半押しでデザイナーにライブビューが送られます。これは便利です。シャッターを押す前に絵作りができます。遅延はそんなにありません。
シャッターを押すと、iPadに飛びますが、タッチして参照にいけば過去の写真に飛べます。その最中にカメラマンが半押しをすると、参照は中断、再びライブビューに行ってしまいます。新しい撮り方、「ライブビューも大公開で撮っちゃうぞ!」方式に目覚めそうですが、デザイナーの参照が半押しで中断されてしまうのはダメです。
結論として、スマートリモコンはあくまでリモコンであり、私の目論見を満たすものではありませんでした。
<スタジオの場合>
EOSではワイヤレスでPCに飛ばして、PCはマルチディスプレイでモデル側にも一枚画面が撮影2秒後くらいには出ています。さらにスピード(というか等倍での精度)を重視するときにUSB接続にすることもあります。
α7Rでは、USB有線接続で撮影したものを順次PCのフォルダーに送ることができます。ただ接続ケーブルがあまりにも短いので最初愕然としました。 「リピーター内蔵」の延長ケーブルを使うことで10m超えの延長も出来るようになり、そこはクリア。 あとは、フォルダー監視&表示のソフトを使って、表示させることになります。スタジオでは私の場合は有線になりましたが、まあ有線でも撮影に支障は無いと思います。α7Rはスタジオカメラとしては私のニーズを満たすものです。 
<ツアイス55ミリF1.8について>
今回お借りしたのはこの一本だったのです。かなり高級な単焦点レンズです。いつもEOSのシステムで私が困っている「絞り込みによって焦点距離が変化する」という現象が、このレンズでは気になりませんでした。最高です。この特性ゆえに、AFもがんがん決まります。
ただ、ソニーEマウントレンズ全体の問題らしいのですが、メカニカルなフォーカスリングでないために、例えば動画撮影時にテープでマーキングしたところに、フォーカス送りをする、というようなことができません。繰り返しフォーカスリングを回しているうちに、どんどんずれていってしまいます。 動画はAFレンズである必要はないので、きっとマウントアダプター経由の他社レンズ使用で、そのあたりは解決なのだろうと思います。
お借りしている機材で本番の仕事の撮影もできないので、ほんと、カメラに触る時間をもてませんでした。 ワイヤレスが思うことが出来なかったということでαに対しての興味が薄れてしまったというのもあったと思いますが、、、、 いずれカメラはソニーに切り替えたいと思っているので、ソニーの方、撮影した写真が、次々にiPadに送られて、それがShutterSnitchのようなソフトで別の人間が参照できるように、動作シーケンスの見直しをしてもらえると嬉しいです。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。必須項目には印がついています *